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何が変わった?ジャパンレールパス

鉄道の旅/JR予讃線

7割の値上げ⁉︎ 2023年10月1日からジャパレールパスが大幅に値上がりしました。発表された際には「もう使わない」という声が多く聞かれたほどです。

確かに高くなりましたが、円安の影響もあり訪日外国人旅行者にとっては実質許容範囲内の値上がりと言えるかもしれません。

価格の改訂を含め、新しくなったジャパンレールパスについてまとめてみます。

ジャパンレールパスとは

ジャパンレールパスはJR6社が共同で提供する、日本全国のJR路線が乗り放題になるパスです。

ジャパンレールパスには普通席とグリーン席の2種類があります。期間は7日間、14日間、21日間の3タイプ。期間中は新幹線を含め、北海道から九州まで全国19,000キロ以上のJR路線全てが乗り降り自由です。

とてもお得なパスですが、海外からの旅行者を対象としたもので日本在住の日本人は購入できません。現在(2025年末まで)は、日本国籍でも10年以上海外に住む在外邦人に限りこのパスを利用することができます。

新しくなったジャパンレールパス

使えるなら使わなければもったいないお得なジャパンレールパスは、2023年10月から大きく変わりました。主な変更点は以下の3つです。

・価格
・購入場所
・のぞみ/みずほ利用券

新しくなったジャパンレールパスを解説します。

ジャパンレールパスの価格

今回の一番大きな変更は、なんと言っても価格です。まずは2023年9月までの旧価格と比べてみましょう。

出典:ジャパンレールパスネット(注※削除済み)

例えば普通車用の7日間パスは、JR指定販売店・代理店では29,650円、専用サイトでは33,610円でしたが、改訂後は50,000円に統一されました。概ね7割ほどの大幅値上げです。

JR東日本・JR北海道の訪日外国人旅行者用のパスも、10月1日から値上げされました。

値上げが発表された当初は「もう使わない」という声も多く聞かれましたが、価格が改定された後も、やはり使わなければもったいないお得なパスであることに代わりありません。

ジャパンレールパスの購入場所

ジャパンレールパスは2021年の3月31日まで、試験的に成田空港の「JR EAST Travel Service Center」や東京駅、新宿駅、大阪駅など主要な駅と空港で国内販売も行われていました。

現在は、原則として海外のJR指定販売店・代理店で購入します。JAPAN RAIL PASS RESERVATIONという専用サイトでもジャパンレールパスを販売していますが、日本人はオンラインでの購入ができません。

JRの指定販売店・代理店で購入

ジャパンレールパスは訪日前に海外の旅行代理店(JTB、近鉄日本ツーリスト、日本旅行、東武トップツアーズ)などJRの指定販売店・代理店で引き換え券を購入します。

日本に到着後、主要な空港や駅にある「JR Travel Service Center」でこの引き換え券とジャパンレールパスを交換してください。パスポートの他、日本人の場合は利用資格を証明する書類が必要です。

ジャパンレールパスが発行された後、みどりの窓口や券売機で指定席の予約ができるようになります。

専用サイト(JAPAN RAIL PASS RESERVATION)で購入

2020年6月1日から、専用予約サイト「JAPAN RAIL PASS Reservation」でもジャパンレールパスの販売を行っています。試験的に国内の窓口でもジャパンレールを販売していましたが、現在はオンライン販売に統一されました。ただし日本国籍を有する海外在住者は、オンラインでジャパンレールパスを購入できません。

この専用サイトでジャパンレールパスを購入すると、日本到着前でも指定席の予約が可能です。外国籍の人には、このサイトの利用もおすすめです。

JAPAN RAIL PASS Reservation

のぞみ、みずほ利用券

最速達のぞみ号

今回の大きな変更点の一つが、今までジャパンレールパスでは利用不可だった最速タイプの新幹線、のぞみとみずほの利用券が購入できるようになったことです。

例えば東京から新大阪まで、所要時間はのぞみが2時間30分、ひかりだと3時間です。またのぞみは最大1時間に12本走っています。ひかりは1時間に2本です。

所要時間が短いだけではなく利便性にも富む最速達の新幹線が、利用券を購入することでジャパンレールパスでも利用できるようになりました。

のぞみ、みずほ利用券の料金は区間によって異なります。グリーン車、普通車指定席、普通車自由席の区別はありません。東京-新大阪間は4960円です。設定区間・設定種類・発売額等は以下のページで確認できます。

https://japanrailpass.net/assets/pdf/special-ticket/jp/price_for_all_sections.pdf

ジャパンレールパス利用時の注意

ジャパンレールパスを利用する際にはいくつか注意しなければならない点があります。

まずジャパンレールパスは利用資格が限られたパスです。利用する際にはパスポートや証明書類を携帯する必要があります。

またジャパンレールパスで自動改札を通過できるようになりましたが、IT専用の自動改札は利用できません。

そしてスーツケースなど、車内に持ち込む荷物の大きさには制限があります。詳細は下記のページで確認してください。

持ち込める荷物│きっぷのルール:JRおでかけネット

新幹線に特大荷物(3辺の合計が160cm超250cm以内)を持ち込む場合は、「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」を予約する必要があります。

https://japanrailpass.net/assets/pdf/oversized_baggage_JA_230317.pdf

ジャパンレールパスを利用する場合のみの適用ではないので、スーツケースなど大きな荷物を持ってJRを利用する予定のある人は確認しておくと良いでしょう。

使わないともったいないお得なジャパンレールパス

年末年始に日本へ里帰りをするカナダ在住の知り合いは、9月中にジャパンレールパスを買ったとのことでした。里帰りする実家のないわたしは、次はいつ日本に行けることやら…未定です。

でも次に日本へ行く時も、わたしは絶対ジャパンレールパスを使って鉄道の旅を楽しみたいと思っています。値上がりしたとは言え、ジャパンレールパスは本当に使わないともったいないお得なパスなのです。

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