きらり旅

きらり✴︎乗り鉄っちゃん✴︎旅ブログ

ジャパンレールパスリザベーションを使ってみて

ジャパンレールパスは観光を目的とする短期滞在の来日外国人を対象とした切符です。ただし10年以上海外に在住している日本人も、必要な書類を用意することでジャパンレールパスを使用できます。

ただ残念ながら、ジャパンレールパスリザベーションは在外邦人は利用できません。外国籍の方のみ利用できるオンラインサービスです。このサイトでジャパンレールパスを購入すると、日本入国前から指定席の予約が可能になります。

ジャパンレールパスを買ってみた

ジャパンレールパスリザベーションのディフォルトは英語表示ですが、言語設定で日本語を選べます。

まず、氏名や国籍、パスポートナンバーなど必要な情報を入力してアカウントを作成しましょう。マイページからジャパンレールパスの購入や指定席の予約ができるようになります。

このサイトでジャパンレールパスを購入できるのは、利用開始日1ヶ月前の4時(日本時間)からです。

指定席の予約

路線や日時を指定して列車を検索しましょう。新幹線を使うかどうかの選択も可能です。検索された中から希望に合った列車を選択します。

新幹線など一部の列車には、大きなスーツケースを持ち込むための専用座席が用意されています。大型荷物がある場合は、この専用座席を予約しなければなりません。

号車や席を選んで予約できます。「どの席でもよい」とお任せもできますが、せっかくなので窓側や通路側、出入り口近くまたは真ん中辺りなど自分の好みで選びましょう。

席の予約が完了すると確認メールが送られてきます。マイページでも予約した列車の確認が可能です。

予約した列車のキャンセルおよび変更

予定が変わったような場合、発券前ならオンラインでキャンセルや時間(列車)の変更が可能です。*発券済みの場合でも、駅の窓口ではキャンセルや変更ができました。

ジャパンレールパスの引き換え

ジャパンレールパスは、オンラインで購入した場合も海外代理店で購入した場合も、日本到着後に実際使用するパスを受け取ります。

入国した空港で受け取ると簡単ですが、飛行機の遅延で営業時間に間に合わなかったり、窓口が混雑していたりといったことがあるので、空港での受け取りには十分な時間の余裕が必要です。

空港から早速ジャパンレールパスを利用する予定でなければ、後日滞在先に近い駅での引き換えをおすすめします。

駅のコンシェルジュを利用する際は予約が必要というような記載がありましたが、ジャパンレールパスの引き換えは予約なしでもできるそうです。

ジャパンレールパスを発行してもらうと同時に予約した指定席の全てを一度に発券することもできますが、紛失のおそれもあるので、わたしは最初の1日分だけ発券してもらいました。

ジャパンレールパス受取箇所・引換箇所
https://japanrailpass.net/exchange/

予約した指定席券の受け取り

オンラインで予約した指定席券はみどりの窓口などでも発券できますが、混雑していることが多いので券売機での発券がおすすめです。

画面左下の「JAPAN RAIL PASS」をタップするとアクセスできます。その都度パスポートの番号を入力するような手間はありますが、わたしは1〜2日分づつ券売機で発券して使用しました。

使わない手はない!と思うジャパンレールパスリザベーション

日本以外の国発行のパスポートで日本を訪れる方には、声を大にしてジャパンレールパスリザベーションの利用をおすすめします。

ジャパンレールパスリザベーションを使えば、国内にいる場合と同様に1ヶ月前から指定席の予約ができるからです。

例えば新幹線。スーツケースを持ち込むのであれば特大荷物スペースつきの座席を予約しなければなりません。特大荷物スペースというのは各車輌の最後部のことです。一両に4席もしくは5席のみです。

東京から京都まで、ひかりとこだまは1時間に2本づつしか走っていません。希望の時間帯のひかりかこだまで特大荷物スペースつきの座席を予約できなかった場合、追加料金を払ってのぞみを利用することになります。

最悪、のぞみでも席が取れなければ大きく旅程を変更する必要が生じるかもしれません。

わたしはスーツケースは持たず、バックパックのみで身軽に旅をしました。それでも、ジャパンレールパスリザベーションを使わなければ、席を確保できなかったであろう列車もたくさんありました。

わたしが楽しんだ九州の特急乗りまくりの旅については、また改めて紹介したいと思います。

【ジャパンレールパス利用ガイド】どう決める?ジャパンレールパスの選択方法

ジャパンレールパスには、普通車用とグリーン車用の2種類があります。さらに7日間、14日間、21日間と期間を選べます。

種類 グリーン車用 普通車用
区分 大人 小人 大人 小人
7日間 ¥70,000 ¥35,000 ¥50,000 ¥25,000
14日間 ¥110,000 ¥55,000 ¥80,000 ¥40,000
21日間 ¥140,000 ¥70,000 ¥100,000 ¥50,000

ジャパンレールパスを購入する際、種類や期間をどんな風に選べば良いでしょうか。

わたしは日本滞在22日間の旅で普通車用14日間のジャパンレールパスを購入することに決めました。その過程も紹介していますので、ジャパンレールパスを選ぶ際の参考にしてください。

普通車用かグリーン車用か

ジャパンレールパスは、大別して普通車用とグリーン車用の2種類です。

わたしはいつも普通車用を利用しています。全ての列車にグリーン席があるわけではないので、グリーン車用と普通車用の差額を埋めるだけの価値を見出せないからです。

例えば新幹線のグランクラスやグリーン個室などを使う場合には、普通車用でもグリーン車用でも別途料金がかかります。

ただしJR東海やJR東日本の新幹線を頻繁に使う方ならグリーン車用が良いかもしれません。

ひかりやはやぶさなどは、ABC3席とDE2席の5列シートです。4列シートの新幹線に比べると狭い感じが否めません。特に3席の真ん中しか席が取れなかった場合、かなり窮屈に感じます。

日本滞在中にたとえば東京と大阪の間を何度も行き来する機会があるようなら、グリーン車用のジャパンレールパスを利用した方が快適に移動できるでしょう。

期間はどうする?

特急はるか

ジャパンレールパスを使う期間を決める際に基本となる、一般的な考え方を紹介します。

1. 滞在予定期間
2. 移動予定の日数
3. 観光地の計画
4. 予備日の確保

以上のポイントを考慮して、ジャパンレールパスを有効に活用するための期間を決めることが重要です。

1. 滞在予定期間

まず日本に滞在する予定の期間を確認します。3カ月以上里帰りをする方は、特に注意が必要です。ジャパンレールパスは、日本に入国した日から3カ月以内に引き換えなければなりません。ただし使用開始日は、引き換えから最大1カ月先を指定できます。

2. 移動予定の日数

ジャパンレールパスを利用して移動する頻度や距離に応じて、パスの有効期間を選択しましょう。特に新幹線を利用する距離の長い移動を予定している日に合わせると、ジャパンレールパスを有効に使えます。

3. 観光地の計画

まず訪れる観光地や都市、その周辺地域での移動計画を立ててください。各地の観光スポットやアクティビティを考慮し、移動日や滞在日を決定します。

4. 予備日の確保

急な計画変更や天候の影響を考慮して、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。予備日を確保しておくことで、安心して旅行を楽しめます。

乗り鉄っちゃんきらりの旅2024

ふたつ星4047

当初3週間のジャパンレールパスを利用することを前提に、22日間の予定で飛行機を予約しました。3週間フルにパスを使い、最後は成田に前泊し22日目はホテルのシャトルバスを利用して空港入りする目算でした。

今回は真冬ということもあり、温泉移住の候補地に挙げている別府を中心に九州メインで旅程を組みました。SLひとよしやふたつ星など、特急に乗りまくる予定です。

ただ3週間ぎっちり旅程を立てたら買い物する余裕も無くなってしまって。東京での定宿が上野に近く、JRの成田エクスプレスより京成スカイライナーの方が便利なこともあり、今回は2週間用のパスを購入しました。

結果、80,000円のパスで150,000円分ほどはJRを利用させていただきました。実際に乗った列車は改めて紹介したいと考えています。

ジャパンレールパスを駆使して楽しみましょう

単純計算してジャパンレールパス普通車(大人)用を日割り計算してみました。

7日間用 ¥7,143
14日間用 ¥5,714
21日間用 ¥4,762

1週間用だと1日7143円以上JRを使わないとモトが取れない計算になります。毎日そんなにJRに乗らないと思われるかもしれません。

東京(羽田または成田)発着の便を利用して里帰りするとしましょう。実家が北海道だったり九州だったり遠ければ遠いほど飛行機を乗り継いで帰る方が早くて簡単です。

もう少し近いと、乗り継ぎ便の有無によってはJRを利用する選択肢も出てきます。例えば成田空港から青森までだと成田エクスプレスと東北新幹線を乗り継いで、片道19,660円です。

羽田空港から京都なら、京急で品川に出て新幹線(ひかり)に乗るとJRの料金が13,650円。新潟までなら、モノレールとJRを乗り継いで、片道11,060円です。ジャパンレールパスは東京モノレールでも利用できます。

実家など滞在先までの移動にJRを使うかどうかでも異なりますが、複数のパスを組み合わせて利用しても良いでしょう。例えば旅の最初と最後1週間づつなど。

12月に仙台へ里帰りしていた友人は、3週間のパスを利用して大阪や京都への旅行の他、金沢や函館に日帰りでお寿司を食べに行ってきたと話していました。

わたしのように特に実家のような滞在先がないという方には、滞在期間に合わせたジャパンレールパスの購入がおすすめです。気軽にJRを利用できるとなると、行動範囲がぐっと広がります。

 

何が変わった?ジャパンレールパス

鉄道の旅/JR予讃線

7割の値上げ⁉︎ 2023年10月1日からジャパレールパスが大幅に値上がりしました。発表された際には「もう使わない」という声が多く聞かれたほどです。

確かに高くなりましたが、円安の影響もあり訪日外国人旅行者にとっては実質許容範囲内の値上がりと言えるかもしれません。

価格の改訂を含め、新しくなったジャパンレールパスについてまとめてみます。

ジャパンレールパスとは

ジャパンレールパスはJR6社が共同で提供する、日本全国のJR路線が乗り放題になるパスです。

ジャパンレールパスには普通席とグリーン席の2種類があります。期間は7日間、14日間、21日間の3タイプ。期間中は新幹線を含め、北海道から九州まで全国19,000キロ以上のJR路線全てが乗り降り自由です。

とてもお得なパスですが、海外からの旅行者を対象としたもので日本在住の日本人は購入できません。現在(2025年末まで)は、日本国籍でも10年以上海外に住む在外邦人に限りこのパスを利用することができます。

新しくなったジャパンレールパス

使えるなら使わなければもったいないお得なジャパンレールパスは、2023年10月から大きく変わりました。主な変更点は以下の3つです。

・価格
・購入場所
・のぞみ/みずほ利用券

新しくなったジャパンレールパスを解説します。

ジャパンレールパスの価格

今回の一番大きな変更は、なんと言っても価格です。まずは2023年9月までの旧価格と比べてみましょう。

出典:ジャパンレールパスネット(注※削除済み)

例えば普通車用の7日間パスは、JR指定販売店・代理店では29,650円、専用サイトでは33,610円でしたが、改訂後は50,000円に統一されました。概ね7割ほどの大幅値上げです。

JR東日本・JR北海道の訪日外国人旅行者用のパスも、10月1日から値上げされました。

値上げが発表された当初は「もう使わない」という声も多く聞かれましたが、価格が改定された後も、やはり使わなければもったいないお得なパスであることに代わりありません。

ジャパンレールパスの購入場所

ジャパンレールパスは2021年の3月31日まで、試験的に成田空港の「JR EAST Travel Service Center」や東京駅、新宿駅、大阪駅など主要な駅と空港で国内販売も行われていました。

現在は、原則として海外のJR指定販売店・代理店で購入します。JAPAN RAIL PASS RESERVATIONという専用サイトでもジャパンレールパスを販売していますが、日本人はオンラインでの購入ができません。

JRの指定販売店・代理店で購入

ジャパンレールパスは訪日前に海外の旅行代理店(JTB、近鉄日本ツーリスト、日本旅行、東武トップツアーズ)などJRの指定販売店・代理店で引き換え券を購入します。

日本に到着後、主要な空港や駅にある「JR Travel Service Center」でこの引き換え券とジャパンレールパスを交換してください。パスポートの他、日本人の場合は利用資格を証明する書類が必要です。

ジャパンレールパスが発行された後、みどりの窓口や券売機で指定席の予約ができるようになります。

専用サイト(JAPAN RAIL PASS RESERVATION)で購入

2020年6月1日から、専用予約サイト「JAPAN RAIL PASS Reservation」でもジャパンレールパスの販売を行っています。試験的に国内の窓口でもジャパンレールを販売していましたが、現在はオンライン販売に統一されました。ただし日本国籍を有する海外在住者は、オンラインでジャパンレールパスを購入できません。

この専用サイトでジャパンレールパスを購入すると、日本到着前でも指定席の予約が可能です。外国籍の人には、このサイトの利用もおすすめです。

JAPAN RAIL PASS Reservation

のぞみ、みずほ利用券

最速達のぞみ号

今回の大きな変更点の一つが、今までジャパンレールパスでは利用不可だった最速タイプの新幹線、のぞみとみずほの利用券が購入できるようになったことです。

例えば東京から新大阪まで、所要時間はのぞみが2時間30分、ひかりだと3時間です。またのぞみは最大1時間に12本走っています。ひかりは1時間に2本です。

所要時間が短いだけではなく利便性にも富む最速達の新幹線が、利用券を購入することでジャパンレールパスでも利用できるようになりました。

のぞみ、みずほ利用券の料金は区間によって異なります。グリーン車、普通車指定席、普通車自由席の区別はありません。東京-新大阪間は4960円です。設定区間・設定種類・発売額等は以下のページで確認できます。

https://japanrailpass.net/assets/pdf/special-ticket/jp/price_for_all_sections.pdf

ジャパンレールパス利用時の注意

ジャパンレールパスを利用する際にはいくつか注意しなければならない点があります。

まずジャパンレールパスは利用資格が限られたパスです。利用する際にはパスポートや証明書類を携帯する必要があります。

またジャパンレールパスで自動改札を通過できるようになりましたが、IT専用の自動改札は利用できません。

そしてスーツケースなど、車内に持ち込む荷物の大きさには制限があります。詳細は下記のページで確認してください。

持ち込める荷物│きっぷのルール:JRおでかけネット

新幹線に特大荷物(3辺の合計が160cm超250cm以内)を持ち込む場合は、「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」を予約する必要があります。

https://japanrailpass.net/assets/pdf/oversized_baggage_JA_230317.pdf

ジャパンレールパスを利用する場合のみの適用ではないので、スーツケースなど大きな荷物を持ってJRを利用する予定のある人は確認しておくと良いでしょう。

使わないともったいないお得なジャパンレールパス

年末年始に日本へ里帰りをするカナダ在住の知り合いは、9月中にジャパンレールパスを買ったとのことでした。里帰りする実家のないわたしは、次はいつ日本に行けることやら…未定です。

でも次に日本へ行く時も、わたしは絶対ジャパンレールパスを使って鉄道の旅を楽しみたいと思っています。値上がりしたとは言え、ジャパンレールパスは本当に使わないともったいないお得なパスなのです。

kiraritabi.hatenablog.com